執筆者: 木ノ下 千栄(きのした ちえ) | ||
◆厄除の信仰あつい「壬生寺」
京都の難解地名の1つとしてあげられるのが、「壬生」。これで「みぶ」と呼びます。市バスの終着地の1つでもあり、京都に来られる際は、バスの表示に「壬生行き」をよくご覧になることでしょう。 この壬生には、「壬生狂言」でも有名な「壬生寺」があります。壬生寺は、厄除・延命の寺として信仰があつく、節分の時期には参詣者で大いににぎわいます。(右写真:壬生寺の正門) また、新撰組ゆかりの地でもあり、境内には新撰組隊士の供養塔や、近藤勇の胸像があります。 (右写真:新撰組ゆかりの壬生塚) ◆厄除鬼払い狂言「節分」 この壬生寺では2月2日〜4日にかけて、冬の京都観光行事として有名な「厄除節分会」が行われます。これは白河天皇の発願によって始められたと伝えられ、900年者伝統をもつと言われています。 (右写真:炮烙割りの場面) ◆壬生狂言の「い・ろ・は」 京都古来の芸能として有名な壬生狂言は、鎌倉時代に「円覚上人(えんがくしょうにん)」(1223年〜1311年)が、仏教を民衆に分かりやすく教えようと、身振り手振りで表現したことに始まると言われています。当時、上人の教えを聴きにくる人が10万人にも及んだので、円覚上人は「十万上人」とも呼ばれました。このような群衆の中で教えを分かりやすく伝えるのは難しい・・・、そう考えた上人は現在のいわゆる「パントマイム」(無言劇)に教えを仕立てて、布教に努めたと言われています。メガホンのない時代ならでは、のアイディアですね! (上写真:壬生狂言の一場面) ◆場所・日時(※各行事の日程は、天候等の理由で変更になる場合があります。) ◆交通
節分の歴史と由来
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